新著が刊行される。大きい書店では、今日あたりから並び、アマゾンには明日入荷予定となっているので、満を持して宣伝をしよう。著作は、『宇沢弘文の数学』青土社だ。
初めて、宇沢先生の名を冠した本を刊行することができたので、感無量である。この本の刊行を記念して、書店イベントとして、講演会が行われるので、まずそっちを告知しよう。
青土社『宇沢弘文の数学』発売記念 小島寛之先生講演会
【宇沢弘文の思想に迫る】
日時 2018年10月5日(金)19:00〜20:30(開場18:45)
会場 書泉グランデ7階イベントスペース予約受付 書泉グランデ4階レジ ※9/18(土)10:00〜受付開始
参加方法 9/18頃発売 青土社『宇沢弘文の数学』小島寛之/著 1944円(税込)を書泉グランデ4階にてご購入の方1冊につき1枚参加券をお渡しします。
店頭もしくは、電話、上記お問い合わせボタンより予約も承ります。
イベント名【小島寛之先生講演会】、お名前、電話番号を明記の上お申し込みください。
イベント開始時間までに、書泉グランデ4階レジにて、書籍の購入、参加券をお受け取り後イベント会場へお越し下さい。
青土社『宇沢弘文の数学』発売記念 小島寛之先生講演会【宇沢弘文の思想に迫る】 - 書泉/神保町・秋葉原
今回は、1人だけで行う書店講演会なので、間が持つのか少し緊張している。でも、これまでぼくの本を愛読してくださった方々と触れあうことができるのは、とても楽しみだ。
さて、本書、『宇沢弘文の数学』青土社についてだ。
「宇沢弘文」と「数学」とは、奇異な取り合わせに感じる人も多いだろう。実際、ぼくもそうだ(笑)。宇沢弘文と言えば、経済学者ではないか。その通り。だから、書店のイベントのタイトル「宇沢弘文の思想に迫る」のほうが本書の内容に近い。でも、編集者は、なんらかのインパクトを狙って、「数学」をトッピングしたんだと思う。
もちろん、このタイトルは詐欺ではない。まず、第三章は「社会的共通資本としての数学」という内容になっている。次に、本書は、宇沢弘文先生の経済学や思想に対して数学的なアプローチをしている。さらには、第4章は統計学についてのサーベイだし、第5章はゲーム理論への批判的展望だ。そういう意味では、「数学」と銘打つのは詐欺とは言えないのだ。
今回は、最初の販促として、目次を晒すことにする。内容については、刊行後に説明することとしたい。
小島寛之『宇沢弘文の数学』
第1章 ケインズから宇沢弘文へ
第2章 宇沢弘文は何を主張したのか
第3章 社会的共通資本としての数学
第4章 統計学は世界を変え得るのか?
第5章 ゲーム理論の原点回帰
第6章 21世紀の宇沢理論ー小野理論・帰納的ゲーム理論・選好の内生化
あとがき かけがえのない回り道
まずは、書店で手にとってみて欲しい。