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Channel: hiroyukikojima’s blog
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今日は、新代田でTricotを観てきた。

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 前回(この世で観られる最高の音楽〜Tricot - hiroyukikojimaの日記)に続いて、今回もTricotのライブ・レポートのエントリーをしよう。

今日は、新代田フィーバーで、Tricotの演奏を観てきた。

本当は行く予定ではなかった。実際、期末テストを昨日で終えて、今日は採点に集中しなけりゃならなかった。しかも、さまざまなストレスから胃を痛めていて、今日の今日、かかりつけの医者に行って、胃薬を処方してもらった。そんな日にライブに行くなんて、向こう見ずにもほどがある。

でも、Twitterで、Tricotのメンバーたちが、今日のライブを告知するたびに、行きたい→行かなきゃ→行くのが使命だ、と取り憑かれたようになった。夜になったら、もう、いてもたてもおられず、結局行ってしまったのだ。当日券があるとの予想の下で。まあ、一番大きいのは、新代田というところが、家から電車で数駅の近くにある、ということが大きかったんだけど。

新代田フィーバーは、初めて行ったのだけど、思ったより小さなライブハウスで、混んでいなければなかなかなフィールドだろう。実際、前にTricotを下北沢Queで観たとき(下北沢でトリコ(Tricot)を観てきた。 - hiroyukikojimaの日記)ほどには混んでおらず、しかもダイブもモッシュもなかったので、落ち着いて聴くことができたので良かった。

まず、演奏の感想。

先日に、代官山ユニットで観たとき(この世で観られる最高の音楽〜Tricot - hiroyukikojimaの日記)と、前半の曲は同じだったけど、後半が全く違っていた。とりわけ、新曲をやってくれたのは感動した。新曲のお披露目に立ち会えるなんて、冥利に尽きるぞ。それから、「プラスティック」をやってくれたんだけど、YUUMIさんでないドラマーで聴くのは初めてで、それも新鮮だった。それより何より、大好きなバラード系の曲「食卓」をやってくれたんで、泣きそうになった。ぼくは、アルバム『AND』では、ほんとにこの曲が好きなんだよねえ。この曲の、木田モティホさんのギターのハーモニクスがほんとすばらしいんだよねぇ。ハーモニクスはギターの花。今日は、近かったので、この曲は2カポであることがわかった。ハーモニクスをやりやすいように、2カポなんだろうか。

次に、メンバーについての感想。

イッキュウさんは、いつもとメイクが違うのか、それとも箱の小ささのゆえか、とても美人に見えた(実際、美人なんだろうが)。木田さんは、相変わらずのギターのかっこよさに痺れた。くどいけど、「食卓」のハーモニクスね。せっかくの美人なんだから、もっと、美人を強調する見た目にしたらいいのに、動きは野人でいいから。ヒロミさんは、ほとんど見えなかった。これが、ステージが低い小さい箱の難点なんだよねえ。でも、前回のライブでは、客席に降りてくれて、ぼくらが囲む場所で弾いてくれたからよしとしよう。個人的な感想なんだけど、このごろのTricotの演奏がアグレッシブかつシャープなのは、ヒロミさんのベースによるところが大きいと思う。ドラマーは、代官山のときと同じ、若い男の子だった。山口さんもいいけど、この子も良いね。

 そんでもって、今日の収穫は、新作のTシャツを買ったことと、ずっと欲しかったアーティストブック『爆女』を買えたこと。いや、今、この本のリンクを貼ろうとして、楽天ブックスとアマゾン両方で、「爆女」と検索してみたんだけど、エッチなものしか引っかからないぞ、なんでやねん。この本には、DVDがついていることが、買ってみてわかった。それはUstreamで前に配信した、アルバム『AND』からのスタジオライブ。ドラマーが5人も出演する、超贅沢なライブだ。今観てみたけど、すばらしかったあ。木田さんがちゃ〜んと美人メイクしてて、感動。笑。

 今日のライブを観たおかげで、「胃痛なんかに負けるもんか」という活力が沸いた。ライブはいいね。特に、Tricotのライブは。

どうせ、Tricotのメンバーがこのブログを読んでる確率は、1000に3つぐらいだと思うけど、1000が3読んでいる可能性に賭けて、書いてみよう。

彼女たちが、新しいテーマを探してるなら、万が一、探しているなら、イタリアの昔のロックバンドAREA(アレア)を聴いてみてよ。例えば、以下。

https://www.youtube.com/watch?v=SAr1tI_-gp8(アレア ライブ)

アレアが20世紀に目指していたことを、この21世紀に実現できるとすれば、それはTricotじゃないかな、と思える。もちろん、いろいろなコンセプトを変形した上での話だけど。リズムの転換と、それと、アグレッシブさね。Tricotならできる。

当時の、いわゆる、ユーロ・プログレには、PFMとか、オザンナとか、ニュートロルスとか、いろいろいて、どれもすばらしいバンドだけど、「革新的」という意味では、このアレアが唯一無二、孤高の存在だったと思う。とりわけ、ボーカルのディメトリオ・スタトスはすごすぎる(なんで若死にしたかなあ)。聞いた話では、歌詞は「共産党への勧誘」で、このバンドのせいで、多くの若者が党員になったらしいけど、イタリア語のわからないぼくには、真偽のほどは定かではない。

実は、ぼくがまともに観た最初のライブは、高校生のときに観たイタリアのプログレバンドのPFM(プレミヤータ・フォーネリア・マルコーニ)なんだよね。このバンドは、キング・クリムゾンの詩人ピート・シンフィールドがプロデュースしたため、日本でも流行ったのだ。ずいぶんあとになって、このバンドのイタリア盤を入手したけど、英語盤よりイタリア語盤のほうがずっと良い。

 話が大きく逸れたが、要するに、今日もTricotの演奏がすばらしかった、そういうこと。


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