ルート数のダンジョン、横から見るか、上から見るか。
ずいぶん、間があいてしまったが、今回は「2次体の数論」の話、もっと簡潔に言えば、ルート数の魅力的な世界についてエントリーしようと思う。 その前に、音楽の話をちょっとだけ。ぼくが、Tricotという日本のバンドを好きなことは何回も書いてきた。例えば、直近では、次のエントリーだ。Tricotの無観客ライブは、本当にすばらしかった。 - hiroyukikojima’s...
View Articleネコの物語が、こよなく好きだ
今回は、いつもと趣向を変えて、ネコにまつわる物語のことをエントリーしようと思う。どうしてそんなことを思い立ったかというと、ネットフリックス配信のアニメ『泣きたい私はネコをかぶる』を最近、観たからだ。映画「泣きたい私は猫をかぶる」公式サイト|Netflixにて全世界独占配信中!この映画を観たのは、そもそもは「ヨルシカ」という音楽ユニットの曲を聴いたのがきっかけだった。ヨルシカの曲はあまりにすばらしく、...
View Articleオイラー素数生成式の思い出
今回は、「オイラー素数生成式」について、出会いと再会を書いてみたい。その前に音楽の話を一つだけ。前回のエントリー、ネコの物語が、こよなく好きだ - hiroyukikojima’s...
View Article「現実」はすべて統計的
今回は、『現代思想』の最新号「統計学/データサイエンス」で巻頭対談しているので、そのことを宣伝するとともに、少しだけ統計学についてエントリーしようと思う。現代思想 2020年9月号 特集◎統計学/データサイエンス作者:小島寛之,三中信宏,赤平昌文,稲葉肇,神林博史,喜多千草,北中淳子発売日: 2020/08/27メディア:ムック...
View Articleゼータの伝記そして歳時記
前にエントリーから、ずいぶん間が開いてしまった。今回は、黒川信重さんの『零和への道ーζの十二箇月ー』現代数学社を紹介しよう。零和への道 ―ζの十二箇月―作者:黒川 信重発売日: 2020/08/22メディア:単行本 タイトルにはちょっとのけぞるだろうが、決して、トンデモ本ではない。それどころか、驚くべき名著であり、読んで感じ入ることのできる数学書となっている。...
View Article「エビデンス」のエビデンスを知るための本
今回は遂に2か月も間が空いてしまった。オンライン講義の仕込みに時間をとられたせいもあるし、某大学での非常勤でベイズ統計学のオンライン講義を引き受けてしまったせいもある。押し詰まっているが、なんとか年内にもう一つエントリーをしようと思う。 今回は、マンスキ―『データ分析と意思決定理論...
View Articleラグランジュ乗数と帰属価格
今、都内某所で、地方自治体主催の市民講座に登壇しており、そこで現実問題を経済学で分析するレクチャーをしている。そのレクチャーでは、現代の(広く認められている)経済理論を援用しながらも、そこかしこに宇沢弘文先生の「社会的共通資本の理論」を刷り込むサブリミナルを仕込んであるのだ(笑)。...
View Articleパワフルで不思議なテータ関数
また、ひと月ほど間が空いてしまった。最近では、いまどき音楽好きおじさんの例に漏れず、夜好性のミュージシャンにはまっている。ぼくのはまった順はヨルシカ⇒YOASOBI⇒ずとまよ(←いまここ)である。ヨルシカについては、ネコの物語が、こよなく好きだ - hiroyukikojima’s...
View Article剰余定理には、行列バージョンがあったんだ!
年末ぐらいからNetflixにはまり、けっこうドラマを観ちゃっている。 まずは、「クイーンズ・ギャンビット」。これはすごかった。あまりに傑作だった。なんと、全7話を三巡も観てしまった(笑)。...
View Article久しぶりにWebRonzaに投稿しました。
久しぶりにWebRonzaに記事を投稿した。テーマは、「デジタルvs紙~どういう学習ツールが優れているのか?」↓デジタルvs紙~どういう学習ツールが優れているのか? - 小島寛之|論座 -...
View Article数学と友達になれて、リーマン予想とお近づきになれる本
すっごい長い間、ブログを休んでしまった。新著の執筆・校正をしてたのと、論文を複数並行して作成していたことに起因するんだけど、オンライン講義のせいも大きい(共同研究者がきっとこのブログ読んでいるんで、こんなん書くなら、論文を進めろと怒りそうだし)。で、久しぶりの今回は、小山信也『「数学をする」ってどういうこと?』技術評論社の紹介をしようと思う。 「数学をする」ってどういうこと?作者:小山...
View Articleたくさんのインスパイアをもらえる熱力学の教科書
今回は、田崎晴明『熱力学=現代的な視点から』培風館を紹介しようと思う。これは、熱力学の教科書なのだが、非常に異色であり、教科書というよりは「思想書」のような風情だ。なぜなら、本書からは、熱力学だけじゃなく、たくさんのインスパイアを得られるからだ。熱力学―現代的な視点から (新物理学シリーズ)作者:田崎 晴明培風館Amazon...
View Article新著『素数ほどステキな数はない』が出ます!
前回のエントリーたくさんのインスパイアをもらえる熱力学の教科書 - hiroyukikojima’s blogで予告した新著が、いよいよ今週末に書店に並ぶので、今回から数回、販促をエントリーすることにしたい。新著は、小島寛之『素数ほどステキな数はない』技術評論社である。 素数ほどステキな数はない ~素数定理のからくりからゼータ関数まで作者:小島...
View Articleぼくの新著で「素数名人」まで昇りつめてください。
ぼくの新著『素数ほどステキな数はない』技術評論社が、書店に並んだ頃だと思うので、二回目の販促エントリーをしたいと思う。今回は、「まえがき」をさらして、それに補足をすることと、ラマヌジャンについてちょっと紹介する。一回目の前回は、新著『素数ほどステキな数はない』が出ます! - hiroyukikojima’s...
View Articleシン・リーマン予想
今回も、基本的には、ぼくの新著『素数ほどステキな数はない』技術評論社の販促のエントリーなんだけど、「深リーマン予想とラマヌジャン」にまつわる話を紹介しようと思う。「深リーマン予想」は、数学者の黒川信重さんの命名らしいけど、ぼくは庵野秀明監督にあやかって、「シン・リーマン予想」と改名したいと思う。笑庵野監督は、最近、「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン」「シン・ウルトラマン」と「シン」を連発してい...
View Articleお酒にまつわる推理もの
また、間があいてしまった。オンライン講義に手間がかかってるだけでなく、非常勤(オンラインだけど)もやっているので、余裕がないのだ。とは言っても、Netflixで「イカゲーム」を一気観したりはしている。笑。これはめっちゃおもろいドラマだった。本当は、たくさんのインスパイアをもらえる熱力学の教科書 - hiroyukikojima’s...
View Article酔いどれ日記1
これから、なんか、ブログっぽいことを書こうかな、と急に思い立った。現在、リースリングの白ワインを3杯と、ペルノ-を2杯目。飲みながら、チケットを購入した「TK from 凛として時雨」の配信ライブを鑑賞してた。ものすごい出来のライブだった。ゲスの極み乙女のちゃんまりがピアノとサイド・ボーカルでサポートに入ってる。すばらしい。今日は、高校の同級生Hのことと当時好きだった女子の思い出を書こうと思う。...
View Article酔いどれ日記2
今日は酒を抜くつもりだったのだが、ストレスが激しいため予定変更。マルサネの赤ワインをいま、2杯目。昨日は、約2年ぶりにゼミ生たちとスタジオ入りをした。ぼくのゼミでは、講義とは関係なく、毎年ゼミライブというのをやっていた。音楽サークル系のゼミ生がバンドを組んで演奏し、ゼミ生が歌う。ぼくも数曲、ギタボで参加する。去年がちょうどゼミライブ10周年にあたるのだが、新型コロナでやむなくオンラインで実施。ぼくは...
View Article酔いどれ日記3
昨日休肝日にしたので、今夜は飲んでいる。今、サンセールの白ワインを3杯目。赤ワインに比べて白ワインで好みのものにあたることはあまりないんだけど、サンセールだけはなぜかすごい好きなんだ。高級とかテオワールとかはよくわからないのだけど、この独特な匂いにはうっとりなる。...
View Article酔いどれ日記4
今日は赤ワインを飲んでる。シャトーヌフ・ドュ・パプを3杯目ぐらい。ぼくが論文を書いている分野にシャトーヌフ先生という大家がおられるので、この名前のワインはいつも拝みながら飲む。...
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