『完全版 天才ガロアの発想力』のお勧めポイント
『完全版 天才ガロアの発想力』技術評論社が、アマゾンにも入荷され、書店にも並んだので、前回に引き続いて、今回も宣伝をしたい。【完全版】天才ガロアの発想力―対称性と群が明かす方程式の秘密― 知の扉作者:小島寛之出版社/メーカー:技術評論社発売日: 2019/07/06メディア:Kindle版この商品を含むブログを見る...
View Article文春に書評を寄稿しました!
『週間文春』7月18日号に書評を寄稿した。評した本は、ジョージ・ギルダー『グーグルが消える日』SBクリエイティブ。書評は、以下の文春オンラインで読めるので是非。「古臭いビジネスモデルはもうすぐ消える?」 グーグルを滅ぼす新勢力とは何か | 文春オンラインこの本の邦題はかなり過激だが、原題は「Life after...
View Article面白さ満点の『零点問題集』
今回は、黒川信重『零点問題集 ゼータ入門』現代数学社を紹介したい。 黒川さんは、これまでたくさんの著作を発表しており、ほとんどすべてがゼータ関数に関するものだ。本書ももちろん、ゼータ関数についての本ではあるが、「問題集」である、という点が異色なのだ。しかも、問題集として相当に面白い。零点問題集 ゼータ入門作者:黒川信重出版社/メーカー:現代数学社発売日:...
View Article『大学への数学』9月号、10月号は是非読むべし
『大学への数学』東京出版は、高校生向けの受験雑誌だが、単に受験技術を身に着けるだけの雑誌にとどまらない。そのことは、前回、面白さ満点の『零点問題集』 - hiroyukikojima’s blogにも書いた。今回は、それを受ける形で、先月に出た9月号と今月の10月号を推奨しようと思う。 大学への数学 2019年 10 月号 [雑誌]出版社/メーカー:東京出版発売日:...
View Article来週、統計学の新書が刊行されます!
この10月上旬には、ぼくの新著が二冊、同時に刊行される。一冊は統計学の新書、もう一冊はミクロ経済学の教科書だ。いろいろな事情があって、刊行時期が重なってしまった。というわけなので、今回は、先に刊行される統計学の新書のほうを紹介し、次回に、ミクロ経済学の教科書のほうをエントリーしようと思う。統計学の新書とは、『難しいことはわかりませんが、統計学について教えてください!』SB新書である。...
View Articleミクロ経済学の教科書を書きました!
前回のエントリー来週、統計学の新書が刊行されます! - hiroyukikojima’s blogで予告した通り、ミクロ経済学の教科書が今週末に刊行されるので、その宣伝をしたい。タイトルは、『世界一わかりやすいミクロ経済学入門』講談社、である。いやあ、これも編集者が付けたタイトルだが、あざとい。まことにあざとい(笑)。世界一わかりやすいミクロ経済学入門...
View Article今回のミクロ経済学の教科書はどこが「斬新」なのか!
やっと、書店に新著『世界一わかりやすいミクロ経済学入門』講談社が並んだ。前回のエントリー、ミクロ経済学の教科書を書きました! - hiroyukikojima’s blogでは、序文をさらしたので、今回はこの教科書に導入した工夫と込めた思いについてエントリーしようと思う。世界一わかりやすいミクロ経済学入門 (KS専門書)作者: 小島寛之出版社/メーカー: 講談社発売日:...
View Article宇沢先生のシンポジウムに登壇します!
今週末、10月26日土曜日に、「宇沢弘文没後5年追悼シンポジウム All ABOUT UZAWA」が開催される。ぼくも一つのセッションに登壇する予定なので、大々的に宣伝したい。詳しくは、以下で。allaboutuzawa2019.peatix.comぼくは、プログラム2「...
View Article経済学で最も大事だと思うこと
前回のエントリー、宇沢先生のシンポジウムに登壇します! - hiroyukikojima’s blogで、宇沢先生の追悼イベントAll About...
View Article二つの雑誌に寄稿しています!
現在、書店に並んでいる二つの雑誌に寄稿しているので、宣伝しようと思う。ひとつは、『現代思想12月号 巨大数の世界』で、もうひとつは『現代化学12月号』だ。現代思想 2019年12月号 特集=巨大数の世界 ―アルキメデスからグーゴロジーまで―作者:鈴木真治,フィッシュ,小林銅蟲,詩野うら出版社/メーカー:青土社発売日: 2019/11/28メディア:ムックこの商品を含むブログを見る 現代化学...
View Article離散数学と線形代数と計算量理論の絶妙なコラボ本
今回は、マトウシェク『33の素敵な数学小景』(徳重典英・訳、日本評論社)の紹介をしようと思う。 33の素敵な数学小景 フィボナッチ数、タイル張り、アルゴリズムを線形代数で眺めてみると…作者:J. マトウシェク出版社/メーカー:日本評論社発売日: 2014/05/26メディア:単行本...
View Article映画『ジョーカー』はすごかった!
年末に家族で映画『ジョーカー』を観に行った。メディアやツイッターで評判を見ていて、気になっていたので、思い切って観に行ってみたのだ。 行ってよかった。いや、行くべき映画だった。あまりのすごさに打ちのめされた。...
View Article京都で宇沢先生の思想についてレクチャーします!
来週、京都のお寺で、宇沢先生の思想についてのレクチャーをする。具体的には、『宇沢弘文を読む』日時:2月17日(月) 17:00~19:00場所:法然院 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30番地登壇者:小島寛之(帝京大学 経済学部 教授)詳しくは、以下のサイトから↓宇沢国際学館 #5 | Peatix関西方面に居住の方は、是非、ふるってご参加ください。...
View Article今頃になって、なんでか代数幾何が面白い
今回は、お正月から読みつないでいる代数幾何の教科書について紹介しよう。読みつないでいるのは、河井壮一『代数幾何学』培風館だ。現代数学レクチャーズ B 5 代数幾何学作者:河井壮一出版社/メーカー:培風館発売日: 1979/11メディア:単行本 この本は、数学科の学部生だった頃に購入して、数学科の院試を受験している頃にチャレンジした本だった。...
View Article多項式版フェルマーの大定理の証明
今回も前回の続きで、河井壮一『代数幾何学』培風館の紹介をしよう。前回のエントリー、今頃になって、なんでか代数幾何が面白い - hiroyukikojima’s blogを読んでない人は、先に読んでおいてくれるとありがたい。ついでに、黒川信重さんの新著『リーマン予想の今、そして解決への展望』技術評論社も併せて紹介したい。 リーマン予想の今,そして解決への展望 (数学への招待)作者:黒川 信重発売日:...
View ArticleTricotの無観客ライブは、本当にすばらしかった。
今回は、久しぶりに音楽のことをエントリーする。話題は、日本のバンドTricotの無観客ライブのこと。Tricot(トリコ)は、女性3人と男性1人からなるJ-popのバンド。ボーカルの中嶋イッキュウさんは、ジェニーハイで有名になったので、Tricotももっともっと売れていいと思うのだが、チケットが手に入らなくなるのは困るので、痛しかゆしだ。...
View Article高木貞治『初等整数論講義』の続きで読むべき数学書
前回のエントリーからだいぶ時間が経過してしまったが、予告した通り、小野孝『数論序説』裳華房を紹介しようと思う。この本は、整数論の本だ。そして、ぼくの個人的印象ではあるが、高木貞治『初等整数論講義』共立出版を意識して書かれた本だと思う。そして、その意識の仕方が実にみごとで、だから、高木貞治『初等整数論講義』のあとに是非とも読むべき数学書なのだ。 数論序説作者:小野 孝発売日:...
View Article還暦すぎて初めてたどりついたリーマン・ロッホ
大学の講義が5月いっぱいまではオンラインになったため、運動不足をふせぐ目的で、毎日部屋でエアロバイクをこぐことにした。これは、東日本大震災の余震に見舞われていた日々以来、久しぶりのことだ。 バイクをただこぐのは退屈なので、音楽を聴きながら、数学書を読むことにしている。専門の経済学は真剣に研究しなくてはならないので(笑)、趣味である数学のほうの書籍を読んでいる。...
View Article